2022/12

ヨーロッパ見本市の2022年を振り返る

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年末のFIFAワールドカップでは、サッカー日本代表が、優勝候補と目されるドイツ代表、スペイン代表を撃破して日本中を熱狂させてくれるという歴史的な年となりましたね。 早いもので、本年も残りわずかとなり、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。 皆様には本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。 皆様にとって今年はどんな一年となりましたか? 今回は「ヨーロッパ見本市の2022年振り返り」についてのお話です。   2022年のヨーロッパ見本市を一言で表すなら「回復」といえます。 新型コロナウイルスの影響で、会場の広さも規模も縮小されていた2020年、2021年から、ヨーロッパ見本市は大きく変化しています。   とくに2022年の春以降は、ドイツ・フランス・イタリアを中心に「もとの勢いを取り戻している」とすら感じさせてくれる回復ぶりでした。 また、早くも「ウィズコロナ」「アフターコロナ」の事業計画を見通す、行動力のある国内企業様からの「ヨーロッパ見本市出展へのご相談」が急激に増えた1年でもありました。   2022年のヨーロッパ見本市の様子 現在、ヨーロッパ見本市では、来場者も出展者もマスクの着用はしていません。パーテーションの利用などもなく従来どおりに商談が行われます。 ※といっても「PCR検査」など感染拡大防止のために必要な措置は取られているのでご安心ください   さらにおもしろいことに「ヨーロッパ見本市での商談の質」はコロナ前に比べてむしろ上がっているように感じます。ヨーロッパ見本市は「対面することを2年間ものあいだ制限される」という逆境を乗り越えて、今では「世界市場への開拓意識がより高い人々が出会う場所」になりつつあるのかもしれません。     (国際見本市への出展・来場者のモチベーションが全体的にあがっている!「海外見本市の本気の商談は今がチャンス」の記事はこちら)   2023年ヨーロッパ見本市の未来予想 見本市関係者のモチベーションが全体的にあがったことで、海外展開を考える企業にとっては「現地での出展は今後ますます大きなチャンス」となり続けることが予想されます。   確かにコロナの影響で、世の中は「なんでもオンラインで完結」の風潮にはなっています。 とはいえ、とくに企業間の取引(B to B)では、取引される商品価格の意味でも、ロットの大きさの意味でも、いわゆる「オンラインだけでポチる」といった気楽な買い付けはできないものです。   この感覚は世界中のバイヤー、世界中の企業が同じはずです。必然的に、見本市のような「現場主義の買いつけ作業」は今後も長く必要とされると考えられます。   ■NOIが考える2023年ヨーロッパ見本市 私たちが考える2023年の見本市におけるキーワードは「出展の価値を高める」です。 「ブース施工」は見本市においては重要な要素の一つですが、それだけで終わってしまうのはもったいないもの。「ターゲットの明確化」「見込み顧客へのアプローチ」「動員サポート」「来場者へのアフターフォロー」など、せっかく見本市出展をするのであれば、その出展価値を何倍にも高められる施策が実は他にもたくさんあるからです。   私たちは2023年も、展示会という現場を中心に、皆様の海外展開の目的を「グローバルに、より高い満足度で」叶えるための伴走ができることを願っております。   新年も何卒よろしくお願いいたします。 

海外見本市での「LEDスクリーン」戦略

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ヨーロッパ見本市で「来場者の印象に残るブースとは?」というと「LEDスクリーンを使ったブース」があげられます。 実際、ヨーロッパ各地の見本市での出展を手がけていても、LEDスクリーンを活用したブースの成功例が多く見られます。     今回は「LEDスクリーンがヨーロッパ見本市でのブース施工で選ばれる理由」についてのお話です。   ヨーロッパでLEDスクリーンが選ばれる理由 ヨーロッパ見本市のブース施工でLEDスクリーンが選ばれている理由は、その「多様性」と「海外での出展ならではの利便性」「デザイン性」にあります。   ■LEDスクリーンの多様性 大画面のスクリーンとして活用することはもちろん、例えばLEDスクリーンをカーテンのように使ったり、自社製品をイメージさせるスクリーンの形状にすることで、来場者が「思わず見てしまう」ようなインパクトを与える企業もあります。   「こんなに大掛かりなスクリーンの設置は時間がかかりそう」と思ってしまいそうですね。 ただ、ヨーロッパ見本市では、日本に比べて「ブース施工の工期を長くもてる」傾向にありますので、このような大掛かりなスクリーンの設置も実現可能なのです。   ■LEDスクリーンの利便性 海外での見本市出展ならではの利便性もLEDスクリーンが選ばれる理由です。   コロナやウクライナ戦争などの世界情勢の影響で、現地への輸送費は残念ながら上がっています。つまり、日本から「ブースでの展示物」も「装飾」も...とあれこれ輸送しようとすると、「輸送コストが跳ね上がる」という悩みがあります。 その点、LEDスクリーンの場合は、大画面スクリーンなどの機材は現地で調達できるので、輸送費を大きく抑えることができます。   ■LEDスクリーンのデザイン性 また、「ブースのデザインをシンプルにできる」というデザイン面の利点も重要です。 たくさんのライバル企業も参加する見本市では、ブースに立ち寄った来場者には「なるべくたくさん自社のセールスポイントを知ってもらいたい」と考えるもの。 ただ、限られた空間にたくさんの情報(セールスポイント)を詰め込みすぎると、来場者が「どこを見ればよいか?」迷ってしまいます。その結果、アピールしたい情報を見逃される・・・というこも。 壁面にインパクトのあるLEDスクリーンを設置して「大きな電子カタログ」のように活用すれば、「空間はシンプルに。セールスポイントは分かりやすく」を演出することができます。     ちなみに、こういったシンプルなブースデザインが好まれるのも、ヨーロッパでの見本市の傾向といえます。   LEDスクリーンは、スクリーン内でクリアに映し出された「動画」を見せるので、一般的な展示と比較すると「来場者の目にとまりやすい」傾向にあります。 また、たまたまブースの横を通りかかったバイアーに(立ち止まってブースに立ち寄らなかったとしても)「プロダクトの特徴や魅力」をたった数秒で伝えられるのも魅力です。   「ヨーロッパ見本市での効果的な演出がわからない」という方は、一度ご検討されてはいかがでしょうか?