東京では、桜もいつしか盛りを過ぎましたが、お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
本日2023年4月18日、株式会社ノイは法人として40歳になりましたこと、ご報告いたします。
株式会社メッセスタジオ・ノイとして東京都渋谷区にてちょうど40年前に設立されました。
当時同じ建築設計事務所に在籍していたメンバー数名が独立し、
「ドイツのメッセに出展する日本企業のためにブースづくりをする」
という志のもと、起業したと聞いております。
社名「ノイ」の語源もドイツ語、NEU=NEW、新しいという意味ですが、
読み方はノイとなりますので、わかりやすく、NEUでなはくNOIのスペルにてノイとなりました。
創業当時は、手書きの図面を入念にチェックした上で、国際郵便でドイツの施工会社へ発注。
塗装色の変更指示や什器サイズの修正伝達は、すべて郵送や高価な国際電話で行われていました。
現場監理のためにメッセ会場へ到着するも、施工現場ではスタッフとすれ違いが続き、
出展者の方々ともメモ書きを残してやり取りするのが一般的でした。
スマートフォンが日常ツールの現在では、想像もつきませんね。
それからTelexやFax、そしてCADソフトの普及によって革新的に業務効率が上がる時代を経て、
インターネットが当たり前の現在では、ペーパーレスにタイムリーに活動できるようになりました。
修正依頼の報告はクリック一つでドイツへ届き、海外の施工現場でのすれ違いもなくなりました。
この40年間で大きく仕事の仕方が変わり、また日本からの海外進出企業も格段と増えました。
年間数件のブース納品実績から始まった創業時に比べ、コロナ禍を除いてとはなるものの、
この10年間ではコンスタントに世界中の展示会場の現場で、年間200以上のブースづくりを実現しています。
ノイは長きにわたり一途に、「展示会・見本市のブースつくる」ことのみを突き詰めてきました。
その結果、会社は企業規模としての発展は特段ありませんが、世界各地での実績を
たくさん積み上げて来たからこそできる、信頼のネットワークを築き上げてきました。
過去3年間のコロナ禍では、展示会・見本市の存在意義そのものも問われることが続きましたが、
それでも展示会・見本市はこれからも続き、さらに発展していくだろうということを、
今日この頃の海外出張を通じて、強く実感しています。
それは私たちの「ブースをつくる力」で、日本企業の海外進出をこれからも支えていく
というミッションがそこにあるということだと信じています。
法人として40歳を迎える前に、創業の地・渋谷区から日本橋室町へ移転しました。
長い歴史に支えられ未来に向けて発展するこの土地で、次の50周年へ向けてノイストーリーは続きます。
そしてその先には100年企業になれるような、ノイヒストリーの礎を築いていきたいと思っています。
”Messebau weltweit seit 1983”というドイツ語の文章を弊社のタグラインに使用しております。
「1983年より、ブースをつくることをワールドワイドに」続けてまいりましたが、
これからもそのブースづくりを通して、世界へ羽ばたく日本企業の支えとして
私たち自身も発展していけるよう、社員一同邁進していく所存です。
今後とも、なにとぞご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社ノイ
代表取締役 髙橋真一